2019年11月1日 ゲスト・岩沢二弓(ブレッド&バター)


【放送内容】

*幼い頃に父の鼻歌で聴いた「鈴懸の」。家に遊びに来た兄の先輩(後年歌謡界の寵児となった尾崎紀世彦)が鳴らしていたコンガのリズム。ブレッド&バター岩沢二弓の音楽の記憶は、今でも耳に残るそのような音からスタートする。

*少年時代はいわゆる「60年代ポップス」の全盛期。コニー・フランシスやポール・アンカを愛聴する一方で、ギターを習得した二弓さんは同級生とバンドを組んで高校の文化祭のステージに上がるなどの形で音楽に親しんでいた。そのバンドへ6歳年上の兄・幸矢さんが加入。やがてバンドは兄弟デュオとなり、《ブレッド&バター》の名で1969年にデビューする。

*デビュー曲「傷だらけの軽井沢」は橋本淳・筒美京平のゴールデンコンビが手掛けたもの。前年の「ブルーライト・ヨコハマ」でヒットメーカーとして脚光を浴びるコンビの作品でデビューしたいきさつは。

「兄貴が京平さんの弟さんと飲み友達で……」(岩沢二弓)

そして、ギターが弾けるはずの<兄貴>がギターを持たず、二弓さんのみがギターを抱えるスタイルは

「(ギターを)持っていくのがイヤだったみたい」(岩沢二弓)

*1972年にはザ・タイガース解散直後の岸部シローと3人で《シローとブレッド&バター》名義でシングル・アルバムをリリース。シングル曲「野生の馬」がヒットする。タイガースの田園コロシアムコンサートにブレッド&バターがサポートとして出演した縁で生まれたこのユニットは、直後に岸部シローが司会者に転じたため、数か月限定の活動に終わった。


「ブレバタは、僕らの業界仲間の間で『あの二人はガイジンだよね』って話しているんだけど、とにかくマイペースなんだよね」(東郷昌和)

その自由でマイペースなスタンスで引き寄せた縁には橋本・筒美コンビの「愛すべきボクたち」や松任谷由実の「あの頃のまま」などの外に、スティービー・ワンダーから曲の提供を受ける…というビッグチャンスがあった。1973年にロンドンでのレコーディングを敢行した際、担当のプロデューサーがS・ワンダーと縁があり引き合わせてくれたのだった。

S・ワンダーから提供された曲「I just call to say I love you(心の愛)」は「特別な気持ちで」のタイトルで松任谷由実の日本語詞・細野晴臣編曲により1979年にレコーディング。S・ワンダー側により映画使用のため発売保留を要請され(そしてS・ワンダー本人の歌唱で世界的な大ヒットとなった)リリースまでに更に数年を要するが、この曲と「リメンバー・マイ・ラブ」の2曲が「S・ワンダーがブレッド&バターのために書いた曲」として残ることになった。

*その後それぞれのソロ活動でも実績を残しながら、2019年、ブレッド&バターは結成50周年を迎えた。ファン待望の記念ライブは2019年11月10日、相模女子大グリーンホール。まさに<あの頃のまま>のハーモニーで客席のファンを沸かせていた。




【エピソード】


*S・ワンダーからの提供曲2曲目の「リメンバー・マイ・ラブ」、実はスティービーの窮地をブレッド&バターが救ったお礼の意味合いがある。その顛末は、2020年2月21日の放映回で、兄・岩沢幸矢さんが明かしている。

*2013年に≪ブレッド&バター≫の岩沢二弓、≪ガロ≫の堀内護(マーク)、≪BUZZ≫の東郷昌和の3人でLove us all(ラバーソウル)というユニットを組んだが、2014年12月にマークが急逝し、僅か3回のライブで活動の幕を閉じた。



【使用楽曲】

♪傷だらけの軽井沢(ブレッド&バター)*橋本淳作詞/筒美京平作曲

♪鈴懸の径(鈴木章治とリズム・エース)

♪野生の馬(シローとブレッド&バター)*岩沢二弓作詞・作曲

♪心の愛(スティービー・ワンダー)

♪奇蹟のヴィーナス(ブレッド&バター)*石川あゆ子作詞/岩沢二弓作曲












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